クレモナスケッチ ニスに必要なのは。。。

 一説には古の楽器作りは冬に白木地で楽器を仕上げ、
季節が良くなった頃にニス塗りをしていたという。
当時は外気温が今よりもずっと低かったのでなるほど、とうなずいて
でも膠が使えるだけの室内温度はあったんだよね?といろいろ思いを巡らせる。

と"現在進行中”FBページで書いたものの長くなりそうだったのでこちらへ続きます。

そう、温度が低い。湿度が高い。など冬場は基本的に塗装全般に於いて
自然乾燥するには条件が悪いのだが、冒頭にあるように、膠を使って部品を接着をするので
使えるだけの室温を保っていたという事ではあると想定できる。

まぁ、あくまで想定であって。本当はどうだったかはわからないが。

無責任な言い方にきこえるだろうが、こういう表現しか出来ないのでしようがない。
工程スケジュールメモでも残っていれば、あぁこんなペースで仕事をしていたんだなぁ
と分かり、冬にニスを塗ったかどうかが判るのかもしれない。

つらつら、書き始めたのは別にその一説を否定しようとかではなく

本日からまたニスを塗り始めたので、そこに思い至ったわけなのですが
陽の”ひかり”も重要なのではないかな?と感じるのです。
もちろん乾燥に、紫外線が必要だったこともわかった上で
暖かい(暑い?)季節の陽光が色を見るのに最適だったのではないか?
と思うのです。

イタリアは北ヨーロッパと比べるとわりと黄色い陽光で
北欧に行くとひかりが真っ白でびっくりした経験があります。

直射日光の下で見るわけではありませんが、もし冬にはニス塗りをしていなかったなら
そういった季節の違いによる色の見え方、なんてことも巨匠の考えには有ったのではないか?
と想像しながら新しい楽器にニスを塗る準備をしています。

sitaji.jpg

木工は音に関するいくつかの要因を組みたてながら
余分なものをそぎ落としていく感覚がありますが、
ニス塗りは下地の色、目止め、ニスの素材や種類
どのくらいの厚さの皮膜にするか?色や仕上がりなど足してどうなるか?
という面白さがありますね。

デルジェスモデルなので、下地は前作と同じく強めに同じ素材を用いていますが
目止めは違うもので、違う効果を狙って施していきます。

しっかり乾燥させて、いよいとニス塗りにはいります。

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