クレモナスケッチ 俺は一人の

残暑お見舞い申し上げます。

と言うには遅すぎた感がありますね。明日から9月です。
暑い日も少し落ち着いたようです。また暑くならない事を祈ります。

さて、タイトル俺は一人の…
楽器作り? たぶんそれですね。

勘のいい方はお気づきかも知れませんね。
クレモナスケッチの”スケッチ”は賢治のメンタルスケッチから来ています。


バタバタとしながら日が過ぎて行き、
なかなかブログを書くアイデアもまとまらないままですが
何となく心象スケッチ。


先日は2泊3日の音楽会に参加しておりまして
ここで私の楽器四挺を用いたカルテット演奏を聴かせていただける幸運がありました。

まずは、演奏家の皆様に、そして聴衆の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。 あらためてお礼をお伝えさせていただこうと思っています。

やはり、同じ作者の楽器で合奏した音と言うのは面白いなと感じました。
ヴァイオリン2挺も異モデル2種をあえて選びました。
明確なキャラクターの違いがあるのに、同じ音がするんですね。

もちろんセッティングも同じ人間がしていますので、その癖も出ているでしょう。
同じセットで違う人が2挺を調整してみるとまた違った響になるのかもしれません。
そこも興味深いところです。

会場では解からなかった事が、録音を聴き直してみるとだんだんわかってきます。
実際に演奏者の方はだれがどの音を出しているか解からない。
とおっしゃっていましたが、確かに音の分離が少ないです。
ヴァイオリンからチェロまで(まあ、チェロは音域的に解かりますが…)
一つの共通した音が鳴っています。

それは現場で聴こえていましたが、後からふと気が付きます。
これはとても大変!!
僅かなタイミングのずれでも、同じ音質が出ているだけに目立ちます。
これが異質の音であればそれぞれ独立して聴こえるので逆に目立ちにくい。


同じ音が鳴っていると楽曲のハーモニーとは別のハーモニー
それはたぶん・・・音量バランスなんだろうか?
異質な音色だと勝手に音に広がりが出るので楽曲的ハーモニーに気を使っていれば
それなりに聴こえるのではないか。
同質の音だと勝手にまとまってくるのでいかにして広がりを作るか、
また要所では一つにまとめるか?といった事を無意識的に奏者の耳に
そこで鳴っている音が投げかけている気がする。

他にも気づきがあると思うので、時間がある時にじっくり向き合いたいと思っている。

大阪の展示会の時にもちらっとお話したことで
作者のイメージしているいい音。と奏者の思い描くいい音は必ずしも一致しないわけで
段々といい音のイメージと言う物が抽象的なものになって来ている。

いい音のする楽器とは、いい音(奏者主観)が出せる楽器であり
その要求にこたえられる素質とセッティングが要る。
本当に難しいことだと思うし、調整でできることは
様々な要求にこたえられるようになりたいと思う。

ここのところ目指すいい音は、Elegante 上品な音。
パワー感ゴリゴリよりも弱音まで綺麗に響く、
弓毛2,3本で触る音がシャリっと余韻が残る音。

ただ、あんまり繊細にし過ぎると弾き手にストレスになるので…
適度に・・・

今回も、いい経験をさせていただきました。
次の作品につなげていく課題とエネルギーをいただけたこと
深く、深く感謝です。

おまけ。
コンサート会場の窓辺のカーテンでリハをお聴きのお客様。(^^)
こんなのを見るとガラス作家が蜻蛉をモチーフにする理由がよ~く解かります。
このトンボの名前知りたいです。。。
ご存知の方がいらっしゃいましたら是非お教えください。


libelulla.jpg

Comments 0

Leave a reply