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クレモナスケッチ 出張記 


2017.01.10
Tue
23:10

さて、年も新たに2017年に突入ですね。
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、昨年12月にイタリアへあれこれしに行ってきた事を書いてみます。
色々と仕入れにも行かねばなぁと思いながら
11月の東京フェアでジェノヴァの師匠と再開し
「ジェノヴァに来たら家で食事しような!」とおっしゃっていただき
さっそく御馳走になってきました。
本場であることと、レストランでは供されない一段上のカテゴリーのお料理に
大満足でした、残念ながら強行軍だったので体調管理のためワインは遠慮しましたけど(涙)

ジェノヴァの写真はあまりないのですが今回は写真多めにまいります。
DSC_0002.jpg
とっても良い天気でさすがは地中海!気分爽快です。

一方、ロンバルディアはと言いますと。
DSC_0003.jpg

こんな感じです…
空港からずっと車移動だったのですが、結局また空港に戻ってくるまで
ただただひたすら霧の中を運転しました…
カメラの感度は人間の目よりいいらしくまだ見えやすく映ってますが
実際にはこんなにはっきり見えません(泣)

DSC_0302.jpg

クリスマス前の旧市街。
この狭さと活気は京都のそれと何か似ている気がしてとても親近感があります。
まぁ一定期間住んで通っていた場所ではあるのですが…

ただ単に師匠に顔見せに行ってご飯食べに行っただけではなく
現在進行中のあの楽器!パガニーニの楽器を観察しに行く。
と言う事も目的のひとつであったのですが、他にも師匠の用事にくっついて行って
現代のハイテクを駆使した新たな試みを中世の教会で行うという
イタリアならではの現場にも立ち会ってきました。このギャップはいつも新鮮ですね。

そして、あの楽器もじっくり観察してきました。
まぁ、仔細に調べるというよりは感じを掴むというか
あの楽器を形成する要因を理解することが目的ではあります。

実際に何度かジェノヴァで仕事をしているときにも見てはいるのですが
時間の経過とともに自分の基準や観点が成長しているので
同じものを見ても感じる事、発見できることが変わってきますし
このモデルを作るにあたって必要な事でした。
実際に、他の案件も絡んでカノンモデルは頓挫しておりますが
ちょっとした予定変更を加え無ければなら無くなったこともあります。
モデル。はあくまでモデルであり、コピーと言うのは瓜二つ以上のものでなければ
その意味が無いという厳しい教えをかみしめ、それをするつもりはないですが
時にいったん手を止め、何故そうなっているかと言う事に思いを馳せる事は大事です。
真意はもう誰にもわかりません。

そして、自分なりの答えや解釈を出すことこそが
次の自分への一歩になります。
そこにあるものを見てどうこう言うのは情報を集めればより説得力のあることが言えますが
作者の感性を理解するという事とはかけ離れます。
エッセンスを理解すると言う事においてもやっぱりすごいな~と師匠を見ていて思うのです。
なので、今回の訪問でも色々教えていただいたり、見せていただいたり
必要な訪問だったなと思います。

DSC_0011.jpg

DSC_0319.jpg

DSC_0320.jpg

そしてジェノヴァの次の日は山へ材料調達へ!!
DSC_0321.jpg

納得のいく最高の材!を仕入れる事が出来ました。
DSC_0015.jpg

DSC_0336.jpg

そしてまた、霧の都クレモナに戻ってきます。
実はクレモナは北イタリアの中心に位置し適度なド田舎で
車であちこち動くのにベースにするのに便利な街です。
なので、今回もベースはクレモナです。

今回のもう一つの目的はメシア。
ストラディヴァリのヴァイオリンで一番消耗が少ない楽器として貴重な楽器が
2016年は300周年記念(この楽器の製造年は1716年)と言う事で
所蔵するイギリスのオクスフォードにあるアシュモレアン博物館から
クレモナに来ているという事でしたので。
2014年にオクスフォードで見てはいるのですが
ちょうど昨年2016年はこのメシアモデルも作っていたので
やっぱり見とかないとねっ!!と言う事で展示会にも間に合いました。

DSC_0334.jpg

クレモナのヴァイオリン博物館には、他の年代の何挺かのストらディヴァリウスもあるので
それらとの比較もできますが、メシアの前年1715年のクレモネーゼと言う楽器(EXヨアヒム)
が近い年代でもあるのに、その妖艶さとは違い翌年の1716年のメシアのある種の青さのようなものが
とても不思議な感じがしました。
メシアはやはり魅かれる雰囲気を持つ楽器の一つです。

そして、この展示会場には3挺の一人の作者のメシアモデルが展示されていました。
それはJ.Bヴィョーム。
奇しくも2016年、メシアとカンノーネというモデルを選び
本物に会いに行ける機会が訪れたことは何か必然だったのか?と
妄想することを禁じ得ません。笑

そして、ストラディヴァリ、グァルネリともう一人の
共通の作者ヴィヨームの存在がど~~~~んと出てきた今回のイタリア訪問でもありました。
ジェノヴァの白の宮殿に保管されている”カノン”と同じ部屋に保管されている
カノンのコピーもまた、ヴィヨームの作であり、後にパガニーニの唯一の弟子
シーヴォリに譲られた事からシーヴォリと言うニックネームがついています。

この2つの場所で奇しくもヴィヨームがオリジナルと対になっているという
ナカナカ貴重な経験をしました。
そっくりか?と言うと全然違うし
しかたのないこと
DSC_0328.jpg

DSC_0332.jpg

霧が立ち込めるドンヨリしたクレモナの土曜日の朝市には
色とりどりの花が並んでいて少し華やかですが。。。
結局一週間霧が晴れる事のないクレモナでした。
ジェノヴァとか、山はいいお天気でしたが、空港に戻る朝も霧。
1500kmほど走りましたがその大部分が霧の中。
大変でした。。。

大変と言えば、投宿していたアパートの暖房(ガス給湯器)が故障し
水道屋が来たり給湯器メーカー(ランボルギーニ)の技術者が来たけど
結局ろくな修理もできず2日ほどお湯が使えなくなってしまい
便利なキッチンを諦めホテルへ引っ越す羽目になりました。

イタリアって国は知り合い同士が良くつながっているので
仕事ができる良いつながりを持っている人が経営しているB&Bだったり
ホテルだったり大家さんだとトラブルが少ない。ということがよ~くわかりました。

今回みたいなトラブル解決にもたつくようなことはこれまでに無かったので
あらためてイタリア生活の重要ポイントを再確認しました。

人が良くても仕事もできないとだめよ。。。
アパートだからというのもあるかもしれないけれど
それにしても冬に行くんだから、部屋が暖まるまでにかなり時間のかかる
セントラルヒーティングは点いてて当然じゃない?と思うのは私の考えが
甘いのだろうか?いやっ。 ありえん。

21時頃に到着して鍵もらってスイッチオンの暖房。
ベッドは冷え冷え。
鍵持ってきてくれた人は自転車で来たので近所に住んでるのだろう。
イタリアついて空港から電話してんだから、暖房ぐらい点けとけよ(怒)

今回利用したところは、ブッキングコムで見ると写真は綺麗だけど実際は使い勝手も悪かったし
ガス漏れしてるし、洗濯機の中も汚くて使えない。

前回利用したところは洗濯機こそなかったものの、
自家製トルタと果物、ヨーグルトを毎朝食に提供してくれる
イル・トラッツォ(B&B)は町の中心まで少し歩かなければならないけれど
とても静かな立地でオーナーもとても気立てのいい人で◎だった。
チャルダ(カプセル)式コーヒーメーカーも備え付けられていて
朝食用とは別に冷蔵庫にチャルダが豊富に用意されており
滞在型旅行者も満足できる。もちろん調理設備は万全である。

なんだか纏まらないままなのですが。。。
まぁ、なんとか無事用事はすべてこなすことができ
無事帰って来られて、新しい年を始める事ができて良かったです。

というわけで 本年もぼちぼち書いて行きます。
思い出したら、更新をチェックしてみてくださいませ。






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クレモナスケッチ 師匠お久しぶりでっっ!! 


2016.11.10
Thu
00:33

さてさて、更新もお久しぶりですが。。。
連日の疲労と喋りまくってのどがやられたところに風邪がはいりこみ
見事にのどから風邪にやられております。
回復してきてはいるので、ブログを書いてみます。
(最近少しサボり気味なのでもう少し書かねばっ!)

先日は弦楽器フェアをのぞきに東京へ行っておりまして
初めから予定していたことと、別件の打ち合わせが終われば
のんびり見学しようと決め込んでいたのですが…

イタリアから師匠もいらしていたので「おひさしぶりです!」とあいさつした後は
少々お手伝いをさせて頂いておりました。
京都からだと遠いし、来るとも思ってなかったでしょうしお互い連絡無しだったので
嬉しい再開でした。(業界のイベントで顔を合わすことは珍しくないともいえるのですが…)

そんなこんなで近況報告をし。

Cannoneを始めたことも報告し色々とアドヴァイスをいただく事が出来ました。
特別に作業台空けてやるからジェノヴァで一緒にCannoneを作ろう!
とおっしゃって下さったので、準備万端整えしっかり計画したいところです。

フェアーの最中もいろいろと聞けましたが
様々なことの本質の部分をよ~くご覧になっていて
厳しい指摘に感心させられるともに勉強になりました
(詳しくは書けません…)

固有の作品・作者でありうることの価値とその難しさ。

ややこしくてすみません。。。
一言でいえばオリジナル。そんなところです。

この業界の”オリジナル”と言うのは本当に難しいなと思います。

連日のフェアーの前日には音楽家の方とお話をしていたのですが
そこにもこの課題がで~んと横たわっていましたね(汗)

テーマが大きすぎて、課題を分類し精査して行く事もたいへんですが
気付かせてもらえる環境にあることには感謝です。

まずはしっかり風邪を治して、仕事に戻りましょう!



category: 未分類

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クレモナスケッチ 雑感 


2016.09.12
Mon
19:07

もはや、クレモナは関係が希薄なこのブログだが
クレモナとのつながりはあるので近く友人が京都にやってくる。

まぁそれはさておき

今朝、テレビで流れていたパラリンピックの女子テニスでふっと感じた事。
上地選手が頑張っておられたのだが、テニスのプレーと言うよりは
その使っておられる車いすを、相手のチリの選手の物と見比べてしまい
感心したのだ。(もちろんプレーにも感心していました)

調べればでてくるので、宣伝するつもりもないしメーカー名などは挙げないが
競技用車イスについている小さなキャスターみたいなタイヤが前後に3~4個付いていて
これらが全て接地しているという事に気がついた。

相手選手のイスは前後のキャスターが微妙に浮いていて
前後に上下できる余裕がある。段差対策なのかも?と思ったりしたのだが
見ていても前進する際に推進力が前輪の上下運動に変化してロスしていることがわかる。

一方上地選手のイスは前輪の上下運動が全く無いため推進力のロスがない。
その分スタートダッシュの機敏さがそのまま移動の早さにつながっているように見えた。

道具の性能とスポーツの成績は必ずしもイコールではないだろうが
スムーズな動き、意思に沿う働きをしてくれる道具は力強い味方になる。

車いすの性能=脚力(腕力が同じなら)となるだろう。たぶん。

道具を(その整備もふくめて)仕立てる物としては、すぐに目についてしまったコト
でして、常にそういった事を忘れずに仕事をしなければねと確認もしました。

さて、明日もがんばりましょう!

category: 気の向くままにクレモナスケッチ

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長いような短いような 


2016.09.01
Thu
01:11

さてさて、久しぶりのスケッチですが…

イタリアに居る時ほど、ネタは少ないなと感じるのですが(たぶんその方がトラブルが少ないという事です笑)

本日も出張ってました。
お仕事して、四条烏丸でアリゾナからの迷えるお客様をホテルまで案内して(観光客のヘルプ)。

「英語はなせる?」ときかれ初めのうちはタドタド話しているうちにポロッと
「イタリア語ならもっと喋れるんだけどね~」と言ってしまい…
スペイン語圏の方だったらしく片言で通じる事がわかったとたんイタリア語に変更(爆)

自分も海外でたくさんの善意に支えてもらったのでここぞとばかりにおせっかい全開w。
電車の乗り継ぎが上手くいかず(不確実なイタリア鉄道のせいで)
中途半端なところで終電がなくなってしまい、イタリア語もままならない初期のころ
駅前でボー然としているところに、親切にも話しかけてくれ
事情を理解し駅前の格安ホテルまでバールの電話帳で探してもらい、とりつぎ&案内までしてもらいと
まぁ、幸運にもホントにいろんな方の善意に助けて頂いたのでね。

「あぁ、そこなら ここをこう行って、曲がってつき当たってそこだよ。」
よりも
「あぁ、近いから一緒に行くよ。ついてきて!」
になってしまう。


なんてことをして、さて明日も忙しいし帰りましょかと走り始める事しばらく。
左フロントサスから変な音がし始めた(汗)と思って急いで整備工場探して検査してもらう。
故障が見つかりました。。。なんだか出張の度に不具合が出ておりますが。。。
とりあえずプロの判断を聞いて安心してノロノロ帰りつきました。

整備だとか、調整だとかの仕事を自分もするので
異変には割と敏感なので、察知は早いです(自慢か?)
整備工場が閉まる直前の時間で診てもらえ、まぁなんとか走れるだろう
と注意事項を聞く事が出来たのでひとまず精神的ストレスが減りました。

整備士としての的確な診断と状況判断、そしてアドヴァイス。
さらっと、当たり前のことのようにしていただいた事は
プロだな~と感謝。手間賃も断られたので
後日また通るので、なにかお礼を持って行こうと思っています。

捉えようによっては、踏んだり蹴ったりだったのですが…
低速で走っているときにこの不具合が出て良かったとしか思えないので
思いのほかポジティブです(笑)

これからきっと良いこと起こります!
確証はないですが・・・(笑)

下手したら大きな自損事故になっていたかもしれないですからね。
そう思うとゾっとするのですが。
そならなかったのが幸運です。

さぁ、明日も。
すでに日付は変わりましたが・・・
全力で前向きに前のめりで!!

読んでいただいた方にいい事ありますように!!



category: 気の向くままにクレモナスケッチ

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ちょっと気をつけたい。 


2016.08.06
Sat
23:05

さて、ニス塗りの刷毛を溶剤に浸してふやかしている間に久しぶりのブログ更新。

あるヴァイオリンケースを観察していて気になったので
クラシックスタイルの物や、先日扱ったケースでも同じことは検証したので
少し書いてみる。

ヴァイオリンのサイズは箱の大きさは大体決まっているが
(長さの誤差がそこまで多くない)横幅は色々あり
ケースによっては入らないものがあったりギチギチになるものがある。
あまり、きつすぎるのは困るがぴったり収まり、動かないことは中で擦れないので
ニスの摩耗を抑える事にもつながる。
出し入れする際には必ず擦れる部分があるという事でもあるが…

で、気になっているのはケースの横からの圧力に対するケースの変形。
画像の方が早いので。。。

DSC_0418.jpg

反対の手でカメラを持っているので太ももあたりに乗せてもう片方の手で押してみる。
そこまで強く押していない。全てのバックルを閉めた状態でこれだけ開く。
下部の合わせ目が開く事で力が逃げてしまい変形出来てしまう。
クッションが入っているとはいえ、ここに瞬間的に大きな力がかかったりすると
中の楽器にまで影響が出そうで怖いですね。

じゃぁ、古いタイプのファスナーがついてるやつは?
あれなんか素材的にはカーボンやら樹脂なんかよりも剛性が低そうにも見えるが?

DSC_0420.jpg
DSC_0422.jpg

ファスナーが空いたままだとダメです。簡単にパクッと開きます。
しかしファスナーを閉めると剛性が上がり変形しません
(あくまで同じくらいの力を掛けて違いを見てみる段階では)
ファスナーは全ての開口部をロックしているので強度が上がるのでしょう。

この部分、お尻の所にバックルがついていて、しっかり閉められるタイプのケース
先日扱ったものは同じように押してみても変形はほとんどなく剛性感がありましたので
大丈夫だな!と確認したばかりでしたので書いてみました。

使用条件によっては、そこまで強度が必要ない場合もあるので
一概にそれじゃなきゃダメ!というつもりは全くなく
気に入ったものを選んでいいと思いますが、楽器とともに移動が多い方や
リスクが大きい場合などはしっかりしたケースを選んでいただけれればなと思います。

category: 仕事・道具

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道具のお手入れアレコレ 


2016.07.18
Mon
14:59

さて、しばらくブログの方はサボりっぱなしでしたね…

製作やら修理やら営業というか対外的なことなど
ひと山ドンっと乗り越えたのでちょっと一息つきました。

まだまだ これからなのですが色々と前進出来てるなと感じる事もあったり
次の目標や課題なんかを設定しながらワクワクしながら取り組んできたいと思っています。

今日の夕方も一応仕事で出ないといけないので、仕事しようかという事で
やらなきゃリストからいくつか抹消することが出来ました。

DSC03341.jpg


精密やすり立てを作り直す事。
クレモナから引っ越しする際に、端材入れの中に放り込んで
(段ボール大に厳選した端材を詰め込んで引っ越し荷物の一つとしたのです。
楽器修理をする際には必要なものですが、普通は引っ越し荷物の段ボールの中身が
ただの材木の切れ端ばかりゴチャゴチャ詰まっているなんて理解できないでしょうね…)
ほじくり返すのも面倒なので
新しく作り直して小さいやすりも立てれるように孔数も増やします。

もう一つは雑用ナイフがぽっきり折れていたので
グラインダーで成形し直て使えるように戻す事。

ノミとナイフの中間くらいの角度で作ってみましたが…
まぁ、雑用ナイフなので小さな木片を更に割ったりする際に
ゲンノウで叩くので鈍角で刃をつけます。

こういった作業は時間的余裕ももちろんですが
精神的的余裕がないとナカナカできないので、周りが綺麗になりましたね。

ゴチャゴチャになっていた大きなやすりが入っている引き出しも綺麗になりました♪
先日お越しいただいたお客様にノミの入っている引き出しばかりご覧いただいたのは
そのせいです・・・(笑)


category: 仕事・道具

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2016年 第8回関西弦楽器製作者協会展示会 その2 


2016.05.11
Wed
00:35

昨日の続きです。

が、その前に昨日の投稿の最後の部分が記憶が間違っていた事に気がつき
訂正しましたので、はじめにおしらせしておきます。大したことではないのですが…


さて、今年の展示会に持っていった楽器どんなんだったんだ?
まだ、弾いていただいた時の感想など記していませんでしたので
そちらを少し。

quartetto.jpg

今回展示していたのはこの4挺です。カルテットもできましたね♪
さすがにミニコンサートでカルテット枠は無いのですが。。。
でもチェロとヴァイオリンのデュオでは鳴っていた時もあったりして。。。
「ヘンデルの主題によるパッサカリア」展示会前に弾けるかな~と
楽譜をプリントアウトしたばかりだったのでこれが聞こえてきた時には
本当にびっくりしたのと同時に少々興奮してしまい
ただただ後ろで聴いていました。

後から思えば、動画とっておけばよかったな~と悔やんでおります(笑)
でも、それもまた時間芸術なのでしょう。
色んなところでその時にしか聴けない音色があったりするのです。
そして、それらは記録に残らなくとも楽器と記憶の中にはしっかりと残っていく
なんて書くと少し気取り過ぎでしょうかね?

でも、楽器の音って本当に変わっていくのです。
たった3日間でも良い方向に変化がありました。
ヴァイオリンの方は2日目朝にはすでに再調整を施しました。
チェロはテンションが馴染むまでに時間がかかる場合もあるので
最終的には駒の座りを修正するにとどめましたが。

玉木さんや試奏係としてお手伝いいただいていた西村さんには
お客様の”ちょっと誰かが弾いているのを聞いてみたい”
と言うリクエストに何度も応えて頂き
チェロの変化を一番、目の当たりにされていたと思います。
初日から触っていただいていましたからね。

なんだか前置きが長くなりましたが。

ヴァイオリン弾き比べでは北條エレナさんに弾いていただきました。
ミニコンサートを聞きながらも感じた事ですが一音一音
しっかりと確かめるように楽器の素直な音を引き出して
演奏されていてすごいなぁとあらためて感じています。

明るい音が鳴って、とてもいい楽器です、ぜひ試奏してみてくださいとのコメントで
お墨付きを頂く事が出来ました。しっかり調整して持っていった甲斐もありました。

vn2016.jpg

演奏中は自分の楽器が鳴っているときは集中してその音色を聴いているのと
その後ステージ上でコメントを聞かれますので、それに対応できるようにと
最大限感覚を敏感にしてキャッチしようとして写真撮ってる余裕がないので
ブース前で撮らせてもらいました。
あ、私のコメントはあんまり上手くないのと、印象を言葉に変換できぬ間に
質問されるので今一つぱっとしませんでしたね(反省)

たま~にステージでお話する機会はあるのですが
やはり質問形式は如何に簡潔に説明を交えながら
主観を伝えるかと言うところがとてもスリリングです(汗)


こちらは試奏係として会場でお手伝いいただいた西村まなみさん。
玉木さんの後輩さんですが、いわく”俺より上手い”そうなので
じゃあっと(嘘ですよ。玉木さんもよい演奏をされるんです)
動画を撮らせていただいて掲載許可もいただいていましたが
やはり会場の雑音が混ざるので予定変更して写真でご紹介です。

何度も、試奏をお手伝いいただき本当にありがとうございました。


cello2016.jpg

そしてトリはもちろん玉木俊太さんの登場です。
レディーファーストですからね。

あっ… レディしか写真撮ってませんでしたね。。。
しっかり忘れておりました。あと今年は結構忙しくしていましたので
(言い訳にならんか・・)昨年の写真で失礼します。

IMG_0981.jpg

玉木さんにはチェロの弾き比べ、ミニコンサートそして会場の試奏にお世話になりました。
ミニコンサートの方ではカルテット演奏の中で引くところはボリュームも押さえて
演奏しなければならないけれど、チェロが前面に出る場面では自分も出したいほうなので
それがしっかり出せ、遠くまで音が飛んでいたと思いますと言うコメントをいただき、

弾き比べの方では各弦のバランスが良くてはっきりとした
歯切れのよいいい音が鳴るチェロと言うコメントをいただきました。

とても気に入って弾いていただいたおかげで多くの方に好評をいただけました。

3人の演奏者の方には特にお世話になりましたので
写真つきでご登場・ご紹介をさせていただきました。
ありがとうございました。是非来年も同じ会場に居てほしいなと思っています。
そして、今回あまりお話することこそ出来なかったものの様々なところで
サポートいただいた演奏者・試奏者・スタッフの皆様、ありがとうございました。

さいごに。
玉木俊太さん、只今チェロの演奏機会を募集されております。
ソロで、デュオで様々な可能性を提示していただけると思います。
コメント欄(comment)へご連絡くださいませ。

長文、乱文 最後までお付き合いくださり ありがとうございました!





category: 気の向くままにクレモナスケッチ

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2016年 第8回関西弦楽器製作者協会展示会  


2016.05.09
Mon
18:38


DSC_2480.jpg

今年も関西の展示会が終わりました!
無事終わりました。と書きたかったのですが展示品の損傷があったと聞きましたので
そう書けないのが少し残念ですが、初の3日間開催となりお客様も大勢いらしていた
印象を受けました。

ご来場下さいました皆さま、ありがとうございました。
お楽しみいただけましたでしょうか?

分数楽器からフルサイズにサイズアップする準備で真剣にお試しになる方や
作者ごとの音色の違いを楽しまれたり、自分にちょうど良いサイズ、重さの楽器を
お探しの方など、さまざまな目的でいらしていたと思います。

展示されている楽器や、参加している製作者と御縁がつながれば
展示会をしていて良かったな、と思えるわけです。


今年は個人的には一番多くの方とお話することが出来ましたし
とても充実した展示会でした。

もう何度も過去に展示会にお越しになっているお客様からも
ずっと私のつくる楽器をご覧いただいていて気に入っていて下さっていたと
メールをいただく事も出来ました。

出展していたチェロをお試しになり、翌日には御自分の弓で試してみるために
弓を持参でもう一度お越しいただいたお客様もいらっしゃったりと
とても大きな手ごたえを感じる事が出来ました。

展示会というものが2,3日のイベントではないと言う事が本当によくわかります。
去年よりも良いモノを、今年よりも更に進化した自分を来年は準備できるよう
また一年間ほど成長していけるようがんばります。
翌年に同じ楽器がある事もありますが、私に限って言えば
同じセッティングでは用意しませんし、同じ楽器なのに
昨年よりも良くなったと思っていただけるだけの準備をしようと思います。

DSC_2483.jpg

昨年から導入された弾き比べコーナーに今年はエントリーをしておりました。
写真はビオラの弾き比べ中で、ちょっと遠景でわかりにくい写真ですが・・・
チェロとヴァイオリンでエントリーをしておりました。

チェロを玉木俊太さん、ヴァイオリンを北條エレナさんにそれぞれ弾いていただきました。
今年はミニコンサートにはエントリーしていなかったのですが一挺空き枠があり
弾き比べ、コンサートにエントリーしていない作者へエントリーしていただくよう指名されましたが
NGだったそうで、気に入っていただいていた拙作へ打診がありましたので
コンサートへも参加させていただきました。

広い会場で単体での音が聴ける。という興味や後学の為にも
弾き比べエントリーをしていたのですが、ミニコンサートも結果的には
音響的な側面で役立ちました。

こんな風に書いてしまうと、演奏していただいた奏者のかたには
音楽として聴いてないのね!と思われるかもしれませんが
もはや職業病みたいなものですので…
いつもではないですが、条件が揃うとシゴトモードで音を聞いてしまいます。

DSC_2484.jpg

左から1st ヴァイオリン 北條エレナさん、2nd ヴァイオリン 柳樂(なぎら)毬乃さん
チェロ 玉木俊太さん ヴィオラ 米井遥香さん


私のチェロをコンサートで弾いていただいた時の写真ですがこの後で、
ベースの池田源輝さんが加わり五重奏の演奏でした。
手前味噌ですが、会場の後ろで聴いていても音像がぼやけず良い音で鳴っていたと思います。

長くなってきましたので、第一部 終了と言う事で…
続きはあす!

追記訂正です。このコンサートの時は会場でお話させていただいていた
倉敷からヴィオラを探しに見えたお客様とコンサートを前列で聴いておりました。
後ろの方で聴いていたのは最終日の弾き比べでした♪ でも印象は変わらずです。

category: 気の向くままにクレモナスケッチ

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カプラン・AMOとVIVOを試してみる。(ヴィオラ弦) 


2016.04.16
Sat
00:52

以前ちらっと書いた弦紹介のパート2でございます。

今回はヴィオラ弦2種です。
すでに出回っていますのでもう遅いのかもしれないですが(汗)

何となく、伝わればよいかなと思います。
と言うのも、楽器の個体がもつ特徴や調整度合いによって
弦の印象は大きく変わるものでもありますので
こんなかんじかな?と言うくらいに読んでいただくのが
弦レビューの使い方としては間違いが少ないんじゃないかと思うのです。

さて、AMOとVIVO。アメリカはダダリオ社のカプランシリーズからの2種です。
どちらもイタリア語です。”愛する”と”生きる”の一人称
つまり私が愛する、生きると言う意味ですが…
何故ついたかはよくわかりません…

ではまずはこちらのシルバー(グレー?)のパッケージのヴィーヴォから。
DSC_0200.jpg

弦の表面はざらつきもなくスムースで太さもちょうどよい太さの範囲にあると思います。
ドミナントC線は何となくふといな~って感じますからね…

音はダダリオらしい明るく透明感もあるキャラクターの中に
芯がちょっと独特の音がします。
なんて言うんでしょうね、ガットぽいナイロン弦系のキャラクターの音がして
良くも悪くもどう弾いても、この音がつきまといます。
嫌味があるわけではないので”アリ”だと思います。
音の輪郭はしっかりあるけど、ぎらつかない。感じでしょうか。

DSC_0198.jpg

そして、赤銅色のほうはAMO。
こちらも基本的なトーンはVIVOと同じダダリオカラーを持っていると感じますが
ガットっぽさを意識した系のトーンは控えめで、より重厚さと光沢感があります。
また、右手でトーンの変化がつけやすいのもVIVOとの違いだと感じます。
どう弾いても弦の音がするVIVOに対して
このAMOはより楽器の音を引き出してくれるように感じました。
(楽器がもつ音を弦固有の音でごまかさないという意味で、より良くなる。という意ではない)

こちらの方が表情豊かに反応してくれるので、個人的にはAMO推しですが
どちらもいいなと思える弦です。

ついでに言うとヴィオラ弦はダダリオ社結構好きです(^^)
ザイエックスなんかも過去に試しましたが、
余計な音がせずおいしいところが鳴ってくれる。そんな感じでした。

この二つはエヴァ・ピラッツィとエヴァ・ゴールドみたいな関係性なのかな?
と思わなくもないですが、自分の調整した楽器でエヴァPとGを比較した事は無いので
確かじゃないですけど・・・

category: NEW!アクセサリー・アイテム

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ヤーガー・スーペリオール(Vn) を試してみる。 


2016.04.05
Tue
00:05

さて、前回ざっとお披露目だけしたNEWアイテムを試してみました。
張ったものの、あまり弾いてみる時間もなかったので何日か放置状態でしたが
いい具合に初期伸びも取れたようで、どんなかな? と楽しみに試してみました。

IMG_0102.jpg

エンド側のカラーは全てライトブルーでヤーガー色を主張しております。
ボールエンドも綺麗なチタンシルバーで統一されメーカーのこだわりが感じられます。
E線のエンドボールは取り外しが可能なように設計されていますので
ヒルタイプのファインチューナーでも対応できるようになっています。

IMG_0103.jpg

E線に通されているチューブは無色透明で、他メーカーに比べかなり厚いです。
保護がしてあるのでチューブは要らないのですが、撮影のために乗せて張ってみます。
チューブの長さが均等に駒をまたぐように張られている弦を時々見かけますが、
雑音を生じさせない為に弓でこする側(指板側)にほとんど出ないように配置するのが正解です。

前置きが長くなりましたがインプレに行きましょう。
幾分強めの弦かな?という印象があったのですが弾いて行くうちに
どちらかというとクリアーな音色の弦。という印象に変わってきました。
E線も太いし、強い印象はありますが全体的に
明るく素直でクリアーな印象です。

どちらかというと中音域の成分の押し出しが強く太い印象のトーンを持っていると感じます。
超高域帯のシャリ感・ざらついた感じはほとんどないのでクセもなく素直です。

触った感触は特に何も感じません。と言う事は良い事です!

一挺の私の楽器に試してみた印象ですので、参考程度にと言った情報ではありますが
クセの少なさが”楽器の持っている音”を出しやすい弦ではないかと感じました。


-- 続きを読む --

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NEW 弦 リリースされてます! 


2016.03.19
Sat
23:41

IMG_0098.jpg

いきなりなんだこれは?
知ってる人は知っている…

下部の数字があるとバーコードだと分かりますね。
それが無いとホントにただのデザインにしか見えません。

もちろん、ちゃんとバーコードリーダーで読めますよ(笑)

で、なんなんだ?

はい、表面はこちら
DSC_0181.jpg

NYのダダリオから、カプランのヴィオラ弦AMOとVIVOがリリースされています。


そしてもう一種
チェリストにはなじみ深い ヤーガーからスーペリオールが
リリースされています。

DSC_0179.jpg
写真はヴァイオリン用です。
チェロ弦は2012年にスーペリオールがA、D線を先行していましたが
G、C線もリリースです。

ダダリオ・カプランAMO&VIVO(ヴィオラ)、ヤーガー・スーペリオール(ヴァイオリン)
いずれも一番線以外がシンテティック弦になります。

試していきたいと思っておりますが、今回はご紹介だけでレビューは…まだです。

では、良い連休を!!




 

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クレモナスケッチ セルフメンテナンス 


2016.01.29
Fri
21:17

ようやく少し寒さが和らぎましたが、関東地方はまた降雪のようですネ。。。

この間までの寒波の期間は本当に空気が乾燥しており
御蔭様でペグがシュルンシュルン緩んでいたので何度も調弦し直しました。

同じようなことはみなさまの楽器にも起こっていませんでしたか?
しっかりと締めてあると思いますが、今日は雨が降り逆に湿度が上がったので
今度は少しきつくなっているかもしれません。
先日思いっきり締め込んだ方は、もう一度ペグを廻してみておいた方が
湿度を含んで少し膨張した楽器に対応出来て、ペグが固まらずに済みます。

さて、今回は少しセルフメンテナンスについて気をつけることを書いてみます。
普段からやってるよ。という方へはあまり参考にならないかもしれませんが…

ファインチューナー。微調整ネジが硬くなっていたのでお掃除をします。
一般的な物はそんなに高価な物ではないので、ダメになったら交換
も十分にある部品なのですが、大切なことは
スムーズに微調整できる状態にしておくことで
ストレスなく調弦できることです。

松やにの飛沫と埃で少しずつ汚れていき、動きが鈍くなります。
弦を一本ずつ交換する際にもできますが、取り外しは慎重に行ってください。
(あくまで自己責任ですので、自信が無い方は職人さんにお願いしてくださいね)

IMG_1759.jpg

バラしたら、パーツクリーナーで汚れを落とします。
ねじ受け内部も綺麗に汚れを落とします。

綺麗に拭きとったあと、シリコンスプレーを吹いて
余分な分はしっかり拭きとります。

IMG_1760.jpg

ネジ山もウェスやクリーニングペーパーでしっかりつまんで
まわしていくとネジ山の汚れもおちます。
ここにパラフィンやグリス等が入っている場合もありますの。
これらが固まると動きが重くなりますので、綺麗に落とします。

綺麗になったら、同じようにシリコンスプレーなどで処理します。
あとはしっかり拭きとって、べたつかないようにしましょう。

テールピースへの組みつけは手で行ってください。
固定用のナットをペンチ等でまわしてしまうと
以降ペンチでの締め付けがないとすぐに緩むようになってしまいます。

そして、もう一つ大事なことは
IMG_1762.jpg

ご覧の通り、フックの根元のところがナット部に当たって
これ以上は締め込む方向に動きません!!
ネジ山はまだ見えているので、もっと締め込めるように見えますが
ここが限界です。

軽く回るように清掃、調整がされていると
もう回らないな。という事がすぐに解かりますが
普段から動きが鈍いねじを廻していると気がつかずに
ぐいぐいまわそうとしてシャフトが曲がったり、ねじ切れたり
というくらい力を掛けられる方もあるので、
どのあたりで行き止まり。という事と時々手入れをするという事を
覚えておいていただければと思います。

繰り返しますが、自己責任ですので自信のない方は
ネジの動きが悪くなったなと感じたら調整にお出しください。

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積読?よんどく? 


2016.01.02
Sat
23:51

まずは、新年明けましておめでとうございます。

昨年中は多くの方々にお世話になり工房のスタートの年となりました。
本年も皆様のお役にたてる様、より良い仕事を心がけて参ります。
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

工房は6日から受付開始とさせていただきます。
こちらも併せてよろしくお願いいたします。


さて、お休み中は積んどいた本を読んでおります。
何冊か在るのですが…
順番待ちに割り込んできた本を少しご紹介。

昨年9月17日に、秀吉が聴いたヴァイオリンの詳細を確かめるべく
向こうへと旅立たれた マエストロ・石井 髙氏の著作
「ヴァイオリンに生きる」を読み終えた。

マエストロの工房には一度お邪魔させていただいたことがある。
スケジュール帳をさかのぼると2012年8月29日午後2時のアポイントである。

イタリアの8月の終わりはそこまで暑くない。
手土産にチョコレートを持って行った。
チョコレートには目が無いのだと喜んでいただけたので少しほっとしたのをおぼえている。

著作を読み進めるとお酒はもう止められていたことがわかる。
アポイントを入れる前に自分が住んでいた部屋のちかくでお会いしたときに
ひょっとすると、もうお酒は召し上がられないことを聞いていたのかもしれない。
だからワインを持って行かなかったのかもしれないが…

工房にお邪魔するとアイスティーを出していただいた。
私にはグラスで、ご自分のカップはジャムの瓶のようなガラス瓶で
「これが自分のコップなんだ(^^)」と飾ることなくおっしゃっていた事が
とても印象的だった。

マエストロにお話を聞きたいと思いアポイントを取ったのは
製作技術とかそういったことではなく、漠然としたものを訊ねてみたかったから。
それは自分が探している物の輪郭をより太くする作業でもあったと
今は思えるが当時は感覚というか嗅覚というか、そういったもので
お約束をさせていただいた。

この時に、著作「秀吉が聴いたヴァイオリン」を
サイン付で頂戴し、大切な物となっている。

多くのクレモナ人に愛されながら波乱万丈で
色んな経験をされたリウタイオ人生がここには記されている。
工房にお邪魔した時にはこの本の構想の事をおっしゃっていて
その時に直接聞いた内容もあり、あのときの空気感がまた
鮮明に思い起こされた。

最後まで読み進め、あとがきまで読み終えると
直接お会いしてお話を聞けて本当に良かったな。
と思える。

何となくははっきりしてきた探し物の輪郭の
それを太くするために頂いた助言がある。

が、今ここでは書かない。
輪郭が描け中に色が入るころ言ってもいいのかな?と思う。
それまではしっかり磨き続けたい。

そして、最後まで頁をめくると

2015年9月16日第一刷発行

と記されている。

石井 髙氏の”あとがき”なのである。
DSC03278.jpg

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意外と・・・ 


2015.12.28
Mon
00:13

場所とりますね。。。(汗)

という事で新しくやってきました仕事道具は
写真撮影用照明器具。

lightt.jpg


楽器の証明写真を撮影するのに使います。

自分の作った楽器の撮影はもちろんですが
修理などのビフォア/アフター確認での同じ条件下での記録や
お客様の楽器の万が一の盗難時にそなえて、
捜索資料となる写真もお作りすることが出来ます。
もちろん盗まれる前に限りますが…


まぁ、この仕事は色んな事が出来るようにならないといけない仕事で
こういった専門の撮影の仕方は学校でもまなびます。
でもなかなか一度に機材は揃えられないので
あれこれ工夫しながらこなしていきます。

撮影スペースが常設できるところ。
は、しばらく先のことですね…

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クレモナスケッチ 暖炉のそばで 


2015.12.15
Tue
01:06

ここ最近、クレモナスケッチ流というか、
そう言った文体で書けていなかったので
久しぶりに雰囲気を思い出しながら書いてみます。

暖炉のそばで、なんてタイトルにしたものの
暖炉なんてない。もちろんイタリアに住んでいた時もなかった。
ときどき、あればいいナと想像はするものの
そこに住みたいとは”快適さ”を天秤に乗せると、やはり思えない。


本日は魂柱作りを始めてしまったので
黙々とアベーテ(木の名前)を割る。割る。割る。

先に出張のついでに調達してきた十分にシーズニングされた表板。
音の響きもとりわけいい物を選んだのだが表板には使わない。

IMG_1564.jpg

DSC03264.jpg


魂柱を作るのに使う。

何故割るかというと…
誰しも何度か経験があるだろう。わりばし。
パキっと割ると綺麗に割れる物と、片方だけ小さな旗みたいになり
もう片方が斜めにとんがってしまうアレ。

木の繊維と木取りが真っ直ぐになっていない為に起こる現象。
木を使った製品を作る上で、繊維の流れに沿って木取りをすることは
理想的なのでまず割る。切ると繊維の流れが解かりにくくなる。

割りばしの切れ目は真っ直ぐ入っているのに
最後まで綺麗に真っ直ぐ割れない物があるのは
切って作られているから。

IMG_1565.jpg

このように、まだ側面の線と繊維が並行していないので
更に繊維に沿うように割って真っ直ぐな木取りの材木にして行く。

こうして”割り”だけである程度の大きさに揃えた物を
繊維に沿って鉋を掛け、角材から丸棒状へとひたすら削っていく。
大して難しい作業ではないが手間はかかる。
そして、無駄も多い。
年輪の幅や、使いたい部分も様々で欲しいところだけ残るように割っていく。

端から端まで繊維が真っ直ぐという事は
振動伝達においても大切な事なので
手間がかかってもその意味はある。

なので、パッカパッカ割ります。
で、この要らなくなった部分を…

パチパチ燃える暖炉にポイっとくべたいのです(笑)
あ~、長い前ふりでしたね~。

まぁ、この割る作業は
いってみれば下仕事の下仕事なわけで、あまり考えることもなく
無心でナイフに木槌を打ちおろします。
時間のある時に暖炉の側でしたい作業です。 が
そんなものはないので黙々と作業を進めます。

IMG_1569.jpg
こちらは1965年伐採の木からのもの。

魂柱。イタリア語ではanima(アニマ)といいます。
魂という意味のほかに”芯”という意味もあります。
魂という解釈は詩的ですが本来は音に芯を与える物という意味です。

日本語では魂の柱と書きます。
英語では音の柱と書きます。
この小さな部品にバネという単語を使う国もあります。
これは構造学的な事に起因します。

なくてはならない部品です。
そして、既成品の魂では力及ばずな場合もあるので
手間でも一から削り出します。


贅沢に要らない部分を割っていくので
それをポイっと放れる暖炉。
冬の地味~なこんな作業の時にあったらイイな~と
思ってしまうのでありました。



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新商品です!続編 


2015.12.08
Tue
14:36

さて、ヴィオラ弦という事で、試していきましょう!
今回用いたヴィオラの弦長は375mmなので”S”の弦です。
(SとLのサイズがありますので要確認)

IMG_1546.jpg


茶、白、金というシックな色のコンビネーションのエンドカラーです。

A・D線はハイドロナリウムと呼ばれる合金の巻き線です。
そのせいか、下2本とは感触が少し違います。

IMG_1544.jpg


カーボン素材の模様みたいにも見えますが、これがほんの少しざらついた印象を与えます。
ラーセンのVn弦、ツィガーヌやヴィルトゥオーゾの方がざらついていますので、”ざらつき”
というよりはツルツル・すべすべではない、という表現が近いかもしれませんね。

ただこれは、摩擦によりすぐに気にならなくなりました。

張り替える前にドミナントが張ってあったので比較対象はドミナントです。
〇弦の太さ、径は同じです。
〇メーカーが謳うようにガットっぽいブリっとした音色を持っていると感じます。
〇振動し始めが早く軽い感触で発振出来ます。
〇弦特有の音色が強めに感じます。(ドミナント比)
〇振動しやすいのですが、音色に重さ、太さを出した表現は難しいかもしれません。
〇こもり感はなく、ブリっと感も主張しすぎずギラギラしない音色。
(感覚的ですが、エヴァPとオブリガートの間をほんの少しエヴァ寄り?)

簡易的な計測法でドミナントとの違いを見てみます。
スマホがあればできる方法でやってみます。
音声スペクトラムモニター
名称未設定 1


あくまで簡易的な方法であり、音量が一番多い時のいわゆるピーク値でもなければ
平均値のグラフでもないので、視覚化の体験というレベルの比較ですが
下2本はアンバーの方が基音に近い倍音付近がシャープに出ていてスッキリ聞こえます。
上2本は高倍音成分が音量少なめです。

まぁこれを見て音色判別できる方は少数ですし、
私も良くは解かりませんが、感覚的に違うな。というところを
見てみることはできるか?という実験でした。
なのでピッチ等テキトウになってますがご容赦を…




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新商品です! 


2015.12.03
Thu
23:22

今回は新商品のご紹介です。

wachalambra - コピー

メイド・イン・スロヴァキアとされているのですが、
このメーカーが出てきたころにはポーランドと記されていたように記憶していますが…
どうなっているのでしょう…

そんなワーチャルというメーカーのアンバーシリーズが
ヴィオラにも登場です。

アンバーというとヴァイオリン弦は2年ほど前に
まきまきのE線で話題になりましたシリーズです。
ヴィオラも?と期待しましたが(笑)違いました。

この弦もシンテティック弦となり新開発のW-core®とい呼ばれる芯材を用いて
ガット弦のクオリティを目指して開発されているようです。

A・D線の外巻きにはハイドロナリウムという素材が用いられている様で
どうやらアルミとマグネシウムの合金をこのように呼んでいるようです。
マグネシウムはアルミよりも軽量な金属で自動車の高性能ホイールにも用いられていますが
やはり軽量化のためなのでしょうか???

情報が少なくて、よくは解かりません。
この合金はワーシャル社の他のシリーズにも用いられているので
アンバーシリーズの特徴というわけではないようです。

ヴィオラの弦の選択において大事なことは
まず自分のヴィオラの弦長に合った製品を選ぶことです。

このアンバーシリーズもSとLの文字が製品コードに記述され2種類あります。
弦長(上ナットと指板境界線~駒上部までの距離)
36~38cmの楽器→S
38~40cmの楽器→L
(Lは仕入れ可能か不明ですが…)

他のメーカーも楽器の大きさや、弦長の長さの違いに合わせて弦を設計していますので
まずは規格の合う物からお気に入りを見つけてくださいね。

時間が無くて、まだ試せていないので
後日インプレを書きたいと思います。

お値段はブリリアントより少し高めくらいです。

という事で、巻き巻き線ではなかったヴィオラアンバーの紹介でした。

makimaki.png
↑こちらがアンバーE線。
楽器に張るとまきまき状ではなくなりますがチリメン状にのびます。
”ひっくり返り”がなくなると言うのが売り文句ですが…

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クレモナスケッチ 何処にしまったっけ? 


2015.10.20
Tue
22:29

久しぶりにブログを更新ですが、楽器の事が少ないかも…

少し前に京都市美術館で開催されていたマグリット展。

無事間に合って、見ることが出来ました。

絵画って本物を見ないと解からない事がある。
と言う事に気がついたのはカンディンスキーの黒のシミでした。

高校時代の美術の教科書に載っていたので作品は何となく覚えていたのです。
でもそれまでカンディンスキーは解からなかった画家のひとりでしたが
本物を見た瞬間 はぁ~~~なるほどぉお とストンと入ってきました。

やっぱり実物じゃないと。 と言う事が良くわかった瞬間でした。


マグリット作品との初対面はヴェネツィアのグッゲンハイム現代美術館。
そこにある「光の帝国」を見てから、大好きな画家になり
クレモナの部屋にもポスターが掛けてあったのですが、
引っ越しの際に仕舞ったっきり出すのを忘れていました。

ひょっとしたら捨ててきたかな~??そんなことはないはずっ!!
と思いながらストラドポスター(弦楽器のポスター)やら製図面が入っている
チューブを開けてゴソゴソ。

じゃんっ!! あった、あった! ちゃんと持って帰ってきてましたね。
というわけで、フレームを探すこと一週間。
無事、仕事部屋の壁に復活しました「光の帝国Ⅲ」

imperoluce3.jpg


そして、今回ミュージアムショップで見つけたリトグラフ。

なのですが、さすがに即決できない金額でしたので見送りましたが…
これは、工房に掛けたい一枚なのです。

マグリット-ちょっとした盗人根性

画像はアトリエ・ブランカさんのページより拝借させていただきました。

ちょっとした盗人根性で画像拝借しておりますが…この絵のタイトルなのでね(^^;)
でも、始めて見る作品で手元にある画集にも載っていなかったので新しい出会いでした。
(本物・実物ではないのですが…)


今回ようやく出して来れたポスターはコモ湖の展覧会で買ったポスターでした。
その約2年半後のミラノ展覧会はあまりの長蛇の列に諦めたので、ようやく久しぶりのマグリット作品を満喫できました。
ミラノの時はブログ書いてましたね。)





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クレモナスケッチ 俺は一人の 


2015.08.31
Mon
23:58

残暑お見舞い申し上げます。

と言うには遅すぎた感がありますね。明日から9月です。
暑い日も少し落ち着いたようです。また暑くならない事を祈ります。

さて、タイトル俺は一人の…
楽器作り? たぶんそれですね。

勘のいい方はお気づきかも知れませんね。
クレモナスケッチの”スケッチ”は賢治のメンタルスケッチから来ています。


バタバタとしながら日が過ぎて行き、
なかなかブログを書くアイデアもまとまらないままですが
何となく心象スケッチ。


先日は2泊3日の音楽会に参加しておりまして
ここで私の楽器四挺を用いたカルテット演奏を聴かせていただける幸運がありました。

まずは、演奏家の皆様に、そして聴衆の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。 あらためてお礼をお伝えさせていただこうと思っています。

やはり、同じ作者の楽器で合奏した音と言うのは面白いなと感じました。
ヴァイオリン2挺も異モデル2種をあえて選びました。
明確なキャラクターの違いがあるのに、同じ音がするんですね。

もちろんセッティングも同じ人間がしていますので、その癖も出ているでしょう。
同じセットで違う人が2挺を調整してみるとまた違った響になるのかもしれません。
そこも興味深いところです。

会場では解からなかった事が、録音を聴き直してみるとだんだんわかってきます。
実際に演奏者の方はだれがどの音を出しているか解からない。
とおっしゃっていましたが、確かに音の分離が少ないです。
ヴァイオリンからチェロまで(まあ、チェロは音域的に解かりますが…)
一つの共通した音が鳴っています。

それは現場で聴こえていましたが、後からふと気が付きます。
これはとても大変!!
僅かなタイミングのずれでも、同じ音質が出ているだけに目立ちます。
これが異質の音であればそれぞれ独立して聴こえるので逆に目立ちにくい。


同じ音が鳴っていると楽曲のハーモニーとは別のハーモニー
それはたぶん・・・音量バランスなんだろうか?
異質な音色だと勝手に音に広がりが出るので楽曲的ハーモニーに気を使っていれば
それなりに聴こえるのではないか。
同質の音だと勝手にまとまってくるのでいかにして広がりを作るか、
また要所では一つにまとめるか?といった事を無意識的に奏者の耳に
そこで鳴っている音が投げかけている気がする。

他にも気づきがあると思うので、時間がある時にじっくり向き合いたいと思っている。

大阪の展示会の時にもちらっとお話したことで
作者のイメージしているいい音。と奏者の思い描くいい音は必ずしも一致しないわけで
段々といい音のイメージと言う物が抽象的なものになって来ている。

いい音のする楽器とは、いい音(奏者主観)が出せる楽器であり
その要求にこたえられる素質とセッティングが要る。
本当に難しいことだと思うし、調整でできることは
様々な要求にこたえられるようになりたいと思う。

ここのところ目指すいい音は、Elegante 上品な音。
パワー感ゴリゴリよりも弱音まで綺麗に響く、
弓毛2,3本で触る音がシャリっと余韻が残る音。

ただ、あんまり繊細にし過ぎると弾き手にストレスになるので…
適度に・・・

今回も、いい経験をさせていただきました。
次の作品につなげていく課題とエネルギーをいただけたこと
深く、深く感謝です。

おまけ。
コンサート会場の窓辺のカーテンでリハをお聴きのお客様。(^^)
こんなのを見るとガラス作家が蜻蛉をモチーフにする理由がよ~く解かります。
このトンボの名前知りたいです。。。
ご存知の方がいらっしゃいましたら是非お教えください。


libelulla.jpg

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ASPRELLA 


2015.07.21
Tue
22:51

伊語でアスプレッラと読みます。

砥草の事で、仕事に使います。
本柘植の櫛なんかでも仕上げに使われるそうですが。
弦楽器には、塗装前の最終仕上げに使われたりします。

丹後の山でも簡単に見つかるかな?と甘く見ておりましたら。

見つかりませんでした。

生えてそうな場所を選んで探していたのですが…

それこそMTBで山の中に入ったついでにもキョロキョロしながら
探しても見ていたのですが発見できず。

スギナはあちこちに生えているのに?
トクサは見つからない…

なので、栽培することになりました。。。

IMG_1239.jpg

山に入って見つからないのに、お店にあるというのが少し悔しいですが、
思考法が少し現代的に矯正されたような気もします。(笑)

教わった準備の仕方と違う方法もあるようですのでいろいろ試してみようと思います。

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半信半疑というか… 


2015.06.26
Fri
22:29

ブログの方はずいぶんご無沙汰しておりました。

久しぶりに書いて行きましょう。

本日ヨーロッパの友人からメッセージがきまして
それによると、なんだかすごい機械があるらしいのです。
詳しくはまだわからないのですが、なんでも木材の世紀単位での
エージングが出来るそうです。

かなり半信半疑です。

昔から、古い良く鳴る楽器の再現や研究の為に
様々なアプローチから研究や実験が行われています。
化学の進歩とともにそのレベルも上がっています。

”材木そのもの”のエージングは構造学とは違う視点からの
楽器製作研究で、楽器ばらばらにして同じように作ってみたけど
音が違うのは何故だ?が事の始まりでしょう。おそらく。

そうです。伐採されてから10年経つ物と、300年経つ物では
”木”であったとしてもその性質は異なります。

良く耳にするのは乾燥度合いが違うという事かもしれません。
ここで言う乾燥度合いと言うのは含水率と言う言葉が正確で
吸湿後に水分を放出して自然状態でどれだけ木に水分が残るか
(保つか)と言う事です。

どれくらい水分(湿度)を吸収できるかという事でもあります。
もちろん濡らしたり、水につけたりと言う事ではありませんが…

古いものほど、水分子をくっつけているところにタンニンがくっついて
離れなくなっているので含水率が下がるという仕組みになっているそうで
そのため古い木材は内部も経年変色しています。


古い木材を顕微鏡でのぞいてみたり、300年まえ当時の
材奥の運搬法方を検証した結果、水につかっていたり
海水に浸かっていたりして、樹脂分が抜けたからと言う発想から
同じように水に浸して樹脂抜きをした材木も売られていたりします。

アルコールに浸けておくなんて手法も聞いたことがあります。

一方で、樹脂分や細胞液が乾燥硬化してその強度を上げ
振動伝達率が変異すると言う説もあったり。
と言う事は樹脂を抜いてしまっては同じにならない?と言うことでしょうか?

何が正しいかは解かりませんが色んなアプローチがあるものです。
ま、生きてる間に変な事にならなければ結果オーライ的な部分もあるかもしれません。


そんなわけで、どこにどうこの技術が使えるかまだはっきりしないのですが
お試しをする事になるかもしれません。
う~ん・・・どうなんだろう?

そして、過去にそれをやった人がいればもう実験しなくてもいいので
それも調べなくてわなりませんし、、、

半信半疑です。。。



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ゴールデンウィークですね! 


2015.05.02
Sat
22:39

本当に、暖かな陽気とそよかぜで!
と言いたいところですが、結構暑いですね

気温もガラッと変化し、湿度も急に下がりましたので
一気に木が湿度を吐き出し始めています。

湿気を吸って膨らんでいた木が今度は痩せます。
そうです。ペグが緩みます!

毎日は楽器触らないんです。と言う方は注意してみてくださいね
ケースに入れてあってもそれほど密閉性はありませんので影響されます。

緩んでいるのを発見した場合は、調弦し直すことはもちろんですが
しばらくご使用になる予定が無い場合は完全に調弦しなくても良いですが
完全に緩んでいるペグがあると、張力バランスが一気に変化したために
駒が指板側に引っ張られて傾くケースが多いです。

最悪の場合、駒が倒れてしまう
なんて事故を防ぐためにも、駒にも注意をして見て下さいね。

それではみなさま、よい日をお過ごしください

category: 仕事・道具

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大阪・展示会終わりました。 


2015.04.14
Tue
16:26

先週末の大阪での関西弦楽器製作者協会の展示会が無事終わりました。

今回はいつも隣で社交ダンスをされていた会場を使用することができ
広々とした場所で、そしてミニコンサートなどはこれまでの特別室を会場に
行うことができました。

IMG_0968.jpg

IMG_0977.jpg

初めてお会いする方ともお話しできたり
私の楽器についての感想やご意見をきかせていただくことができ
参加して有意義な展示会になりました。

昨年は最後の最後で逃したミニコンサートでの被使用権を
今年はヴァイオリンとチェロで頂く事ができました。
ヴァイオリンは定数を越えた為、選抜になりましたが
無事選ばれることができ、ヴァイオリンを堀江恵太さんに
弾いていただきました。

大変気に入っていただくことができ
演奏後にも会場にてイチオシ楽器としていろんな方にご紹介いただき
大変感謝しております。

チェロは玉木俊太さんに弾いていただき
こちらも演奏に使用できる良い楽器だと好評頂く事ができホッと
むねをなでおろすことが出来ました。

IMG_0981.jpg


それぞれに演奏後にコメントを頂きますが
堀江さんの「自分の楽器から浮気したくなるくらいめっちゃいいんです」
玉木さんの「弾きやすいいい楽器です」
とてもシンプルながらも、つまりは何処にも気を煩わすことなく演奏していただけた
と認識しています。

製作者としてもインタビューの中でコメントさせていただいたのですが
司会をしていただいた朝日放送アナウンサーの堀江政生さんとの
やりとりのなかでどこかに挟もうと思っていたことがありましたが
上手な司会に挟み込む隙間もなく残念ながら、
会場の皆様にお伝えすることが出来なかったことがあります。

それは、普段自分が音楽表現に使っている楽器ではなく
当日初めて触る楽器で試し奏きで音を聞いてみる。と言うことではなく
コンサートをお願いする無理にお答えいただいていること。

改めて、今回演奏をしていただいた
北條エレナさん(Vn)、堀江恵太さん(Vn)、中根由貴さん(Va)
玉木俊太さん(Vc)、池田源輝さん(B) に感謝申し上げます。
ありがとうございました。

ご来場頂きましたお客様ありがとうございました。

そして最後になりましたが、お手伝い頂いた京都市立芸術大学の皆さま
業界の方々のおかげで広くなった会場での開催にも難なく対応することが出来ました
ありがとうございました。


おまけ。
ときどき展示してある楽器の状態をチェックしながら弾いてみたりもしているところを
写真を撮っていただいていたので載せてみます。
写真なので音がでなくて一安心ですが(笑)
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category: 気の向くままにクレモナスケッチ

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展示会のご案内 


2015.03.07
Sat
00:01

気がつけば、2月は何も書いていませんでした・・・
更新を楽しみに訪れていただいた皆さま、申し訳ありませんでした。

何かとバタバタしており、あまりブログネタを仕込んだり
なにかについてちょっと考えてみるという時間が少ないせいかもしれないです。

というわけで、展示会のおしらせをば。

今年も開催は春になりました。
(ず~っと以前は7月とかでしたので)
昨年よりもさらに早く今年は4月11・12日です。
場所はいつもの中之島の公会堂ですが
今回は会場が広くなります!!

liutreriaexhibiton2015-1.jpg

展示スタイルも今回は個人ブーススタイルですので
印象も変わるかもしれません。
会場も違いますので音の聞こえ方も違うでしょう。
ただ、何と言ってもたくさんの楽器の音がする会場ではあるので
他の人との距離があいて聴きやすくなるか
会場全体がわんわん響いて解からないか?
それは、今回初めてですのでわかりませんが…

詳細はこちらでご確認ください。

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ノベメッツォ 


2015.01.29
Thu
01:03

さて、本当に久しぶりのブログです。

皆さま、新年おめでとうございます。
と画像を貼り付けたもののさっぱり御無沙汰しておりました。

2015年、一つ目のブログネタはいきなり道具の話です。
新年も早々にとても有意義なイベントもあったのですがそれはまた次にということで

今回はノヴェメッツォと言うタイトルで参ります。

ノヴェ エ メッツォが正しいのですが エ は省くこともできます。

はい。。。イタリア語です。

9と1/2 と言う意味です。
ナイン アンド ハーフ です。

何なんだ?と言いますと カンナのサイズの事なのです。

DSC03015.jpg
これです。スタンレー9 1/2。
いわゆる洋ガンナで、押して使います。

他の国の楽器職人がどんなふうに呼んでいるかはわかりませんが
イタリア系の楽器作りはノヴェメッツォで通じます。

これも18年ほど使っていて、現行モデルとは若干形が違います。
個人的にはこの旧型の方が軽くて(たぶん)好きです。

カンナと言うのはまず台が平らでなくては平面が出ません。
ま、この辺はイタリア人の器用さがあるとそうとも言い切れないから困惑するのですが(笑)
台の平面が出ていると 何も考えなくても平らな切削面が出来上がります。
ので、いわゆる道具の仕立て というものをする必要があります。

和ガンナは木製ですので平らに削ってやればいいのですが
洋ガンナの台は金属でできている物もあり
これも金属製ですので、砥石などを使って平面を出します。
DSC03011.jpg

使い始める時にする作業なので、この場合はすでにしてあるのですが
長年の使用で僅かに擦り減ってきていたりして綺麗に砥石が当たらない部分もあります。

ざっと修正していきます。

そしてとある部品を同じスタンレーの小型のサブの物から移植します。
neji.jpg

刃を出したり、ひっこめたりする為のネジなのですが
左のものが、長年使ったもの。
右のものがサブの小型のものについていたものです。
赤マルの中の部分の形状が違います。

そうなんです。

擦り減ってしまいました。

この部品だけアフターパーツとして売っていないので
どうしたものか?とおもっていたのですが
使いなれた物を諦めるのは忍びなくやはりずっとメインで使っていたいので
今回、サブの物から部品だけ移植することに。

DSC03013.jpg

サブの方が刃幅が狭く、刃のセット角も浅く薄く削る作業に向いている物ですが
メイン使用刃やはり9 1/2です。
これまで、刃の調整が少々不便だったのですが
またしばらく快適に使えそうです。

わたしは、道具コレクターではないので必要最低限のものしか手元に置かない主義ですが
これ以上無理。というところまでは使いたおします。

オーバーホールとリフレッシュが出来て
また気持良く仕事が出来そうです!!

長々とお付き合いありがとうございました。


category: 仕事・道具

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ごあいさつ 


2015.01.01
Thu
13:04

皆さま、新年おめでとうございます。

久しぶりに日本のお正月を満喫しております筆者です。
今年からは日本がベースになりますので
美味しい一年の始まりが過ごせます。

イタリアは油コテコテのコテキーノですからね…

そして仕事の方もしっかりと
お客様にご満足いただける仕事を心がけて参ります。
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年は様々な天災に見舞われた一年でした
皆さまの平穏と多幸を心よりお祈り申し上げます。

2015web.jpg

難を転ずる 南天。雪の下でも強く色濃く!

category: 未分類

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クレモナスケッチ ん~なんで?なんかイタリア? 


2014.12.13
Sat
00:28

拙ブログのクレモナスケッチカテゴリーは、
イタリア生活よもやま話を展開しておりましたが
日本にかえってきてから、さて変えたものかと悩むのですが
代替案を考えようともしていない(汗)筆者の怠慢により。。。
まだしばらくクレモナスケッチで参ります。


さて、イタリアでも歯医者には後半かなりお世話になったのですが
治療が一段落してそろそろ帰国だなという頃に小さな穴ぼこを見つけてしまい
以降ず~っと観察してきたのですが、どうやらじんわり穴が成長しているようなので
意を決して歯医者さんへ予約の電話。

何故意を決するか?別にまだ歯が痛いわけではないのです。
イタリアの歯医者さん(プライベートの)は8割負担なのです。
総合病院の歯科に行けば大分安いのですがイタリア人も薦めません
なので、いろんな意味で痛い思いをしました。

それこそ痛くなる前に!と直してもらい
すぐに終わり、ホッと一安心。
色んな意味でね…

しかし、ドクターの一言があれ?なんだかここもイタリアっぽい
と思わず感じてしまった一言がありました。

確かに、そんなに大きな穴じゃないですよ?
ズキズキもしませんし、独特の虫歯臭もしません!
ここです!と説明しないと分かってもらえないくらいの穴でしたが。
自分ではその成長を確認しているので穴を埋めてもらいたいのです。

なんでしょうね?仕事柄細かいところをよく見たりもするのでそのせいでしょうか?
ともかくその中に何か詰まってミュータンス菌の餌やりはしたくないのです。

ちょっと、引っ張り過ぎました…

その一言は…

「う~ん、もうちょっと(穴が)大きいとやりやすいんやけどなぁ~」

(うん??)
そこは、”早く気がついて歯医者に来てえらいね~”とちゃうの?

子供じゃないので、さすがに褒めてとまでは言いませんが
なんだかとてもイタリアっぽかった一言でした


category: 未分類

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クレモナスケッチ あれ?このフレーズは… 


2014.12.02
Tue
01:02

ずいぶんと冷えてきました。
明日は、というか今日は降雪かも?ということらしいですが
長野県の震災被災された方々を思うと、
どうか寒さが少しでもやわらいで欲しいと思うのであります。


さて、少しさぼっておりましたブログですが
今回は短く。。。

ぼんやりサイトを眺めておりますと
楽器の製作証明書の中身までバッチリ掲載されているところがあり
興味深々拡大クリックしたところ

ヒジョーに見覚えのある文体。

一体だれだぁ?と思って作者名を見ると兄弟子でした(笑)

製作証明書の書き方もやっぱり師匠に倣いますので、似ています。
よほど意識して、他の人がどんなことを書いているか等を研究して
オリジナルな事をしない限り事はたりるので、記述内容の違いはあるものの
”言い回し”が同じなのです。

こんなところからも流派・門下が解ってしまうのかも知れません。
今回初めて気がつきました。



category: 気の向くままにクレモナスケッチ

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クレモナスケッチ 乾燥大敵 


2014.11.13
Thu
10:22

しばらくぶりでございます。

冷えてきましたね。今日は雪が降りそうだなぁ
なんて思わせる空模様だったりしていましたが
屋内ではやはり暖かに過ごしたいものです。

エアコンをかけると湿度が激減します。

イタリアに居る時はエアコン暖房ではなかったのでそこまで感じませんでしたが
日本に帰って来てからは湿度が気になります。
夏は多すぎて気になるのですが…


今日も並んでつり下がっている楽器からいろんな音が聞こえます。
しゅるん っと糸巻きが緩んでしまいました。

乾燥していると楽器が良く鳴るんじゃない?
なんて思いがちですが、乾燥しすぎると板が割れたりしますので
ケース内や室内の湿度にも敏感になってくださいね。

冬場でも50~60%くらいが楽器にはちょうど良いのです。
乾燥してきて空咳が出るような部屋に楽器がある場合は要注意ですよ!

DSC02914.jpg

A線が緩みました。
ちゃんと締め直します。
でもあんまりきつく締め込むと、湿度が上がった時にまわらなくなることもあるので
何事も加減が大事です!

ずっとケースを開けてないゾ。
という方も弦が緩んで駒が倒れてしまって あらららら
なんてことが起こる前にチェックしてみてくださいね。

では乾燥が原因で、風邪など引かないよう気をつけて参りましょう!

category: 気の向くままにクレモナスケッチ

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3つの楽器 


2014.10.24
Fri
08:26

 つい最近、とあるところで幸運にも自分の作った楽器
ヴァイオリン2挺とヴィオラのテルツェット演奏を聴く機会をいただいた。

録音をヘッドホンで聞き返しながら自分の楽器から
どんな音が出ているのかきいていた。
はたから見ていると、集中して眉間にしわ寄せたり
にやついたりと忙しかったかもしれない(笑)


このブログも半分、備忘録的な感じで書いているので
動画を載せたりもしない。再生環境によっていろんな音になりえるから…

本職演奏家の方々はどんな楽器でもある程度自分の音が出せると思う。
だから怖いところでもある。

注意して聞いているのは音の粒立ちだったり発音特性等色々あるが
やはり音色が一番かもしれない。

ロック・ポップ、カントリー音楽なんかに好まれるのは
割と弦の音が増幅されたような音が多い様な気がする。
でもクラシックにはやはり木の音が聴こえることが大切なことではないかと感じる。

もちろん、弦をこすって音を出すわけで
木をたたいて出るようなコンコン・ポクポクいった音ではないが
良い音の第一定儀は、まず聴いていて疲れない。だと思う

弾き手も聴き手もこれは大事じゃないかな。と

どんなに大きな音がしても、遠鳴りが云々するとも
聴いていて疲れる音色が遠くまで聞こえてくると迷惑だ(笑)
緊張感のある音と緊張を強いる音は違う。

だから最近は中規模のホールが新設されたりするのは
そういった時代の流れで、綺麗な音を重視しているから。
楽器もパワー重視セッティングから戻す傾向にあるし。


まぁ、それでも色々あるのが人の好み。
いい音の定儀はそれぞれあるし、だから楽しくもあるのだろう。

今回演奏してくださった方からは
”途中でVn1とVn2の音(自分の弾いている音)が解らなくなった”そうで
やはり“同じ音”がしているそうだ。

不思議なもので、これが自分の楽器の音なんだと思うが
自分に解かるかどうかはあまり自信がない。
何せ、一番よく聞く楽器の音は自分の楽器だから。
うん!いつもの音~!となる可能性もある。

色んな楽器を弾く、合奏する機会のある演奏家だからこそ
解かりやすい事なのかも知れない。

演奏とは別観点で(素敵な演奏をしてくださったのは言うまでもない)
聴いていて、”同じ音”がとても印象的だったのは

曲のフィナーレでVn2がレガートで音を伸ばし
Vn1とVaがピッチカートで両脇を固める2つの音符。
形としては ”小” こんな感じ?(あくまで音場イメージであって小さい音ではない)

これがすごかった!
優しいピチカートのポんっていう音が…
一つの穴にすっとおさまるように綺麗に響いた。

第一前提として演奏家のタイミングがパーフェクトだった!
これはもちろん。
2つの音がしかもヴァイオリンとヴィオラ、なのにバラバラに聞こえず
スッと一つになるのは、とても印象的でした。

本当に貴重な機会を頂いたことを感謝しています。

多くの個性ある音が集まるから
より厚い音にもなるのだとおもいますが
オケの弦セクション丸ごと全部
同じ作者の楽器を使うとどんな音がするのでしょう??
いつか聴いてみたいですね、そんな自分の楽器で聴くオーケストラ。


IMG_0647.jpg
写真は演奏に使われたものとは違う楽器の組み合わせ。

category: 仕事・道具

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